今日、写真美術館に来た目的はこれです。
オノデラユキは、独学で写真を学び第一回写真新世紀展優秀賞を受賞。その後はパリに拠点を置き、2006年にはフランスで最も権威のある写真賞「ニエプス賞」に輝くなど、世界が認める写真家です。オノデラユキの作品の魅力は、写真という一般概念に収まりきれないところにあり、ある時はカメラに細工を施し、ある時はコンピュータを使ってコラージュしたり、手彩色を施したりするなど、写真家でもあり造形作家とも言っていいかもしれませんね。
下の作品は、Transvestというタイトルの作品で、新聞や雑誌などから切り抜いた人型に、既存イメージ(夜の街灯、顕微鏡写真、歴史遺産の風景など)の断片をフォトモンタージュで埋め込み、逆光に浮かぶさまざまな人間のシルエットを生み出しています。「Transvest」は、異性の服装趣味を意味するそうです。写真では分かりづらいのですが、人型の中に風景や夜景のようなものが埋め込んであって、近くから見ても楽しめるし、遠くから見てもすごく魅力的な写真だなと思いました。
また、下の作品は「Annular Eclipse」というタイトルで、意味は「金環日食」。この作品はなんと版画作品だそうです。この作品も本当に綺麗で、日食を思わせる描写と現実世界と非現実世界の中間を感じさせる不思議な世界観がとても興味深かったです。
他にも紹介したい作品がいっぱいあるんですが、それは見に行ってからのお楽しみということで、興味のある方はぜひ!
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